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教育コラム

ハワイの大多数の子ども達が通う、公立小学校について



「今回はハワイのElementary Schools 公立小学校についてお話しします。ハワイ州を含むアメリカの義務教育は13年間。小学校はキンダーガーテンの1年を含む6年、中学が3年、高校が4年のシステムを採用しています(カネオヘなど一部地域では小学6年、中学2年、高校4年のところもある)。公立校はキンダーからハイスクールまで給食代を除き、授業料はすべて無料です」



 キンダーガーテンとは早期教育の取り組みの一環で、5歳になる子どもは小学校に併設されているキンダーガーテンに入学することが義務付けられている。


「義務教育だから、5歳になったら絶対にキンダーに入れなきゃいけないかというとそうでもない。たとえば早生まれの子は同じ歳でくくられても、どうしても体力や学力が未発達ですよね。そういう時は親が様子を見て、1年遅らせて来年から入学させよう、なんて判断はアメリカではザラにあります」


 できる子は飛び級するし、できない子はもう一度同じ学年をやり直したりもする。1年遅らせる入学や、1年留年に対する偏見もない。


「ハワイでは8割近くの子どもが公立校に通っています。私が主宰している家庭塾にも、日本人家族でお子さんを公立小学校に通わせているところが何組かおられます。私立校だと年間1万ドルはかかりますからね」


 公立校の場合、ハワイにも日本と同じような学区制度があり、学区のことをホノルルコンプレックスとかカイザーコンプレックスなど呼び分けている。同じ学区でも、道路や番地で学区が異なることがあるので、公立校への入学を控えた子どもがいる家庭は、自宅の住所がどの学区に属するのか確認しておきたい。確認はハワイ州教育局のウエブサイトで。

http://www.hawaiipublicschhools.org


「通わせたい学校への越境入学や転校もできないことはありませんが、評判の良い学校は抽選になることも多く、規模の小さいところは受け入れ枠がない場合もあります。なので、この学校に通わせたいと明快な意思があるなら、学区内にご自宅を引っ越すことも考えたほうが良いと思います」


 どのようにして、学校選びをするべきか? オアフ島の公立校のランキングが毎年発表されるウエブサイト(www.niche.com)などもあるが。


「ハワイの場合、各学区に住む住民から支払われる税金や、寄付金の額に大きな格差があります。教育に使える資金力で施設の充実度、学習内容や教師の質などに影響が出ているのが現状です。グラウンドがなければスポーツの部活ができない、音楽教師を雇えなければ音楽の授業が割愛されるのです。なのでまず、学校の施設や教師の数、カリキュラムは多彩か、部活はどんなものがあるのか、実際に行って自分の目で確かめたほうがいいと思います」


 小学校といえど、マリファナやドラッグの影響から避けられることはできないので、周りの環境も考慮したい。



「ご家庭でもしっかりと薬物に関する教育をすることは大切です」


 でも、同じ地域の子どもが通う公立校は、学区内で仲良く遊べる友達ができやすいし、親も現地の人の生活に溶け込めやすく、ハワイならではの生活を体験する機会も多い、と鵜飼さん。


「私の家庭塾に通っているお子さんで、ルーズベルトコンプレックスにある、ヌウアヌエレメンタリースクールの通っているんですが、カリキュラムの中にフラやハワイアンソングなど、ハワイの伝統文化を体験する授業などもあり、ハワイでしかできない学生生活を謳歌しているようです」


 ヌウアヌ小学校は、合衆国教育省が全米で優れた学校に対する、ナショナルブルーリボンスクールを3度も受賞している。課外授業も多彩で、アートやクラフト、なんと小学校なのにゴルフやダンスの授業もある。



「教師も手厚く、英語が遅れていても一人一人に対応してくれたそうです」


 上記、2018年のnicheランキングでも第2位だった。


「1位だったのはマノアコンプレックスにある、ユニバーシティラボラトリースクールでしたね。ここは、公立のチャータースクールです。Konishikiの母校でもあり、最近ではオーガニックの給食がおいしいなんて評判も聞きます」


 チャータースクールとは、ハワイ州の認可を受けて独自の個性ある教育を行っている公立校のこと。ユニバーシティラボラトリースクールは、ハワイ大学教育学部のカリキュラム研究開発グループと提携し、幅広いリベラルアーツ教育を実践している。


「小学校選びは、親が自分主観、自分主導で子どもにどんな教育を受けさせたいか考え、よく調べて選んであげて欲しいです」


 そして鵜飼さんはこうもアドバイスする。


「入学した学校がお子さんに合っていないと思ったら、転校もありです。日本ではいじめにあっても我慢して通っているなんて話しを聞きますが、我慢はナンセンス。いじめ以外にも校風やカリキュラムなど、我が子に合わないと感じたら、転校を視野に入れるのが賢明です」


(取材・文 奥山夏実)

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